本の日記 『どんとこい,貧困』

タイトル: どんとこい,貧困
作  者: 湯浅 誠
出  版: 理論者
短い感想: 「良」
きっかけ: 「新聞」


 読売新聞「本のソムリエ」記事の中で,比較社会学者 佐藤俊樹氏が心に引きこもる人に対しての栄養くれる本として挙げていました。
 そういうこともあってか,明るい本ではない。
 派遣切り,派遣村の話を挙げながら,浮き上がってくる現代の問題をリアルに思想的なところまで踏み込んで大切なことは何かを訴えているように感じた。
 現場から出てくる言葉は力があります。セイフティネットの話でも,単に個を助けるのではなく,その人たちに職業選択ができる余裕を持たせることで,ひどい職場には人が集まらないようにする。そのことは社会全体としてよいと書いてあった。 私の中ではセイフティネットの必要性が個にしかないと思っていたので「気づき」を得ました。他にも「気づき」が多くあります。
 中学生向けの「よりみちパン!セ」シリーズなので難しい言葉はありません。ザーッと読めますから,大人も読みましょう。


大人 −○○○○|○○○○− 子ども
男性 −○○○○|○○○○− 女性
私事 −−○○○|○○○○− 公事
空想 −−−○○|○○○○− 現実
美的 −−○○○|○○○○− 醜的
善的 −○○○○|○○○−− 悪的